頑張り過ぎ症候群の罠

日本において頑張ることは一つの美徳と信じられているようです。

もちろん、必死に頑張って何かに打ち込んでいる姿には感動しますし
怠けてだらだらしているのなら「少しは頑張ったら?」なんて思ったりします。

しかし、これが頑張り過ぎになってしまうと問題になります。
特に、頑張って誰かに認めてもらおうという動機であるなら尚更に。

頑張るということが価値観の上位にくると行き過ぎてしまいます。
「頑張る=無理をする」という勘違いが起こってきます。

無理をするというのは心も体も限界まで行っている状態です。

例えば、ゲームに熱中する子どもはある意味で頑張ってクリアを目指しています。
時間を忘れ、時には食事や睡眠を犠牲にして・・・・
しかし、無理はしていないでしょう。無理なら「やーめた」で終わりです。

いったんあなたに「頑張り屋さん」というラベルが貼られると
頑張るのが私で、頑張らないのなら私ではない、
頑張っているから私に価値があって、頑張っていない私には価値がない
という思考に陥っていきます。
そして、無限に頑張る(無理をする)というループに入り
心と体が壊れていきます。

もちろん、適切に頑張ることには価値があるし美しいとも思います。
頑張っている人を応援したいですし、そういう人を見ると感動します。
これは、頑張る=無理をするではないということを理解しているから。
頑張らない=楽をするではないということを理解しているから。

頑張るあなたには価値があります。
でも、頑張らないあなたにも価値があります。