影響の大きさにフォーカス

トレーニングの指導を行っていると様々な質問を受けます。

また、トレーナー仲間からも質問を受けることがあります。

その中で「そこ気にするならまずこっちじゃない?」

というようなものもあります。

おそらく、他業種の方も心当たりあるのではないでしょうか?

私は人間の体をお風呂のお湯に例えることが多いのですが

イメージ的には・・・

たまっているお湯(体重)を減らしたいのに

「お湯の温度を高くしたら蒸発して早く減りますよね?」

という質問をされるわけです。

「まぁ、間違っていないけど・・・いやいや、その前にお風呂の栓を抜いてから、温度はその後で考えましょう」

と答えるイメージです。

当然、お湯を減らす方法は色々と考えられるわけです。

栓を抜く、桶でお湯を掻き出す、タオルか何かを浸して取り出しても減るでしょうし、

洗濯機でお湯を使う時のようにホースで汲み出すこともできるでしょうし

・・・・・温度を上げるとかもあるでしょう(笑)

ところが、目的達成への効果性に差があります。

一番そこに影響がありそうなものを考えて試していくことが大切でしょう。

もし、何もトレーニングをしていない状態の人がダイエットをしたいのなら

「では、肩を鍛えてください!」とはなりません。

筋肉が多少増えて、基礎代謝が上がり、カロリーを消費しやすくなって痩せるかもしれませんが

これは、お風呂のお湯の温度を上げるようなものです。

「肩を鍛えるぐらいなら、ちょっとウォーキングした方がましですよ」

となるわけです。

まず最初にこだわる必要があるのは、目的を達成するのに一番影響がありそうなものに

フォーカスをしていくことが大切です。細かいところはその後にしても遅くはありません。